2024年に発足したレザーブランド「紲-TSUNAGU」より新たに発売するジーンズ専用レザーウォレット『JIGEN.』。

財布としての薄さと丈夫さ、そしてデニムのシルエットを崩さない独自のデザインにこだわった、キャッシュレス時代にふさわしい国産レザーウォレットです。

着想から7ヶ月、改良を重ねて制作し完成させた、ジーンズ専用レザーウォレット『JIGEN.』をご紹介します。
今回のジーンズ専用レザーウォレット『JIGEN.』の大きな特徴のひとつが、小銭入れを持たないということ。

近年は日本でもキャッシュレス化が進み、日常で現金を使う機会がなくなったという方も少なくないと思います。

実際に月の始めに入れたお金が月末にほとんど減っていないなんてこともよくあるようになりました。

「キャッシュレスでの支払いが当たり前になった今、財布はもっとシンプルでいいんじゃないか?」

今回のレザーウォレット『JIGEN.』の着想に至ったきっかけは、まさにこれでした。

お札とカード入れのみを備えたシンプルなデザインの『JIGEN.』
スマホがあれば、あとはお札とカードを持つだけでいい。

キャッシュレス時代とはいえ、クレジットカードや免許証というのは日常的に携帯が必要です。また現金を一切持たないとなると、いざというとき困るのも事実です。

とはいえ、現金をほとんど使わないなら財布が大容量である必要もありません。

現金をほとんど使わないなら、数枚のお札とカードだけで事は足ります。いざというとき、お釣りの小銭を前ポケットに入れてしまえば、小銭入れも必要ありません。

それより、少しでも無駄のない、かさ張らない財布にしたい。

そんなキャッシュレス時代の最適解として提供するのが、今回のジーンズ専用レザーウォレット『JIGEN.』です。

『JIGEN.』はジーンズ専用の財布を作るというコンセプトをベースに設計。ジーンズのバックポケットに入れたときに、最もかさばらず、違和感なく、スマートに携帯できることを最優先に開発しました。

ほとんどのジーンズのバックポケットにすっきり収まる『JIGEN.』

デザインはジーンズのバックポケットをイメージ。形状をバックポケットと同じ形にすることで、収まりがいいだけでなくジーンズに財布特有の型がつくのを防ぎます。(意匠登録出願済)
サイズは縦横11x11cm。男女問わずほとんどのジーンズのバックポケットに収まります。
バックポケットに合わせた『JIGEN.』は取り出しもスムーズ

ジーンズの後ろポケットに分厚い財布を入れると、座りづらかったり、どうしてもお尻が大きく映りがちです。

その点において『JIGEN.』の圧倒的な薄さは、これらの問題をすべて解消します。

厚さはわずか5.9mm。薄く作り上げたことで、ジーンズのバックポケットに入れたときの違和感はなくなりました。
一般的な小型財布の1/3程度の厚さ
カード2枚とお札3枚を入れた状態
左はジーンズのバックポケットに入れる前のシルエット。右は入れたあとのシルエットです。前後で見た目がほぼ変わらないのは『JIGEN.』の最大の特長です(カード2枚とお札3枚を入れています)。
また『JIGEN.』はシルエットが変わらないだけでなく、ポケットの内部に財布が完全に収まるため、しゃがんだり座ったりしても、落とすことやスられるといった心配もありません。
車に乗るとき、ポケットがごわつくわずらわしさからも開放されます。
薄さが特長の『JIGEN.』ですが、最大でカード2枚とお札10枚程度が入ります(推奨はカード2枚とお札3~5枚程度)
お札は折った状態でメインポケットに収納。
折ることで厚みがなくなるだけでなく、中央だけがきれいに折れるため、自販機や精算機でも使いやすいというメリットがあります。
カードやお札は両端を押さえ、口を膨らませながら取り出します。ファスナーも蓋もない『JIGEN.』は圧倒的に出し入れがスムーズなのが特徴です。

サブポケットに交通系カードを入れておけばタッチするだけで使用可能。バックポケットから取り出し⇒タッチのスピード感は『JIGEN.』ならでは。

また、この『JIGEN.』はシンプルであるがゆえ軽量なのも大きな魅力。

重さは一般的な長財布のおおよそ1/3~1/4程度。持っていることを忘れる軽さは『JIGEN.』の強みです。
そして今回のジーンズ専用レザーウォレットの開発にあたり、最も重要視したのが「薄さ」と「丈夫さ」の両立です。

革を薄くすいてしまえば、薄い財布を作ることは簡単です。ですが薄い革は耐久性に劣り、革本来の風合いも損なわれます。

またバックポケットに入れることを想定した『JIGEN.』の場合、中のカードやお札を守るため、ある程度の硬さとしなりが必要です。

革はできるだけ厚く丈夫に。しかし財布は薄く。薄型でありながら、曲がりやねじれに強いことは絶対でした。

厚さ2mmの栃木レザー『ヴォーノアニリン』

そんな相反する条件を満たす革として最終的に私たちが選んだのが、栃木レザーの『ヴォーノアニリン』です。
今回『JIGEN.』に採用したヴォーノアニリンは、栃木レザーの中でも最も厚みのある革のひとつで、その厚さは2.0~2.3mmほど。
これをわずかに薄く整えたあと、3枚の革を重ね合わせます。

厚さ5.9mmの革を縫うのは容易ではありませんが、丁寧に一点ずつ仕上げていくことで、ひとつの『JIGEN.』が完成します。

※JIGEN.はデザインはもちろん、裁断、革の縫製、完成後の検品に至るまで、すべて国内の工房にて行っております。

そんな丈夫な『JIGEN.』のもうひとつの魅力が、タンニン鞣し革である栃木レザー『ヴォーノアニリン』のエイジング(経年変化)です。
使用するたび徐々に風合いが変化していく栃木レザーのエイジング。ピット鞣しならではのコシ感は、使い込む程に表情を変化させます。
栃木レザーは新品の状態が100%完成したものではありません。使い込むほど味わい深くなり、革の魅力が現れてきます。
今回の『JIGEN.』は選び抜いた5色のヴォーノアニリンに加えて、白と黒の2色のステッチ(糸)をご用意し、合計10のバリエーションからお選びいただけるようにしました。
ホワイトステッチを採用した5色
ブラックステッチを採用した5色

背面に刻印された「紲-TSUNAGU」のブランドロゴ

ここからはシンプルながら使い勝手に優れた『JIGEN.』ならではの私たちのこだわりについて少しご紹介していきます。

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オールド感を高める打ち抜きリベット

ジーンズのバックポケットをイメージした『JIGEN.』のポケット部分にはクラシカルな真鍮リベットを使用しています
またリベットは一般的な被せリベットではなく、1960年代ごろまで使われていた打ち抜き型を採用。
潰しコマで先を潰すことで出っ張りをなくした打ち抜きリベットは、メインポケットの強度を高めるだけでなく、ウォレット全体のオールド感を演出しています。

角をカットし、出し入れをよりスムーズに

試作品を試す中でウォレット上部はバックポケットとの引っかかりをなくすため角をカットすることに。これにより見た目が引き締まっただけでなく、ポケットからの出し入れが格段にスムーズになりました。

コバ磨き

厚いヴォーノアニリンを3枚重ねて作り上げる『JIGEN.』は、裁断部分のコバ処理(コバ磨き)にもこだわっています。
革を合わせた断面に床面処理剤を付け、ヤスリとウッドスリッカーで磨くコバ磨き。この作業を数度繰り返し、断面をきれいに整えます。
丹念に行うコバ磨きは、革特有の毛羽立ちやひび割れを防ぐだけでなく、断面を美しく光沢のあるものにしてくれます。

トコ磨き

カードやお札に直接触れる革の裏面はすべてトコ処理を行っています。

トコ処理(トコ磨き)とは床面磨き剤を使用し革の裏側を磨くことで、毛羽立ちを抑え、艶のある状態に仕上げること。

メインポケット、サブポケットいずれも念入りなトコ磨きを行うことで、カードやお札のスムーズな出し入れを可能としています。

シリアルナンバー付きのタグが付属

近年、栃木レザーのタグには、栃木レザーより発行される個別のシリアルナンバーが振られています。
『JIGEN.』はすべてが本物の栃木レザーであることの証として、一商品ごとにそれを証明するナンバー入りのタグを付けてお届けいたします。

専用の化粧箱でお届け

また『JIGEN.』を長くお使いいただきたい、小さくても大きな喜びをお届けしたいという思いから、プレゼントなどにも使いやすいよう、一点ずつ専用の化粧箱に入れてお届けいたします。